マフラーをカスタマイズ!お気に入りの重低音サウンド

空冷大排気量のエンジンが奏でる独特な音は、ハーレーの魅力の1つと言えるでしょう。マフラーを変えることでこのサウンドの高低を自分好みにカスタマイズすることができます。ハーレーらしい人気の重低音にするためにはスチール製のマフラーが良いとされています。また、材質的には薄いものより厚めのものを選ぶのが良いでしょう。そして、エキパイ径が太く、ノーマルより長めのものの方がより籠った重低音サウンドを響かせてくれます。スリップオンは、フルエキゾーストの傾向に加えて太いものを選択すると重低音になります。スリップオンで物足りない音量の方は、クロムワークスにすると良いかもしれません。この時、3センチ以上のものを選ぶとより重低音になる傾向があります。

ハーレーのマフラー

ハーレーのマフラーには2種類のタイプが存在しています。2in1式と2in2式と呼ばれるタイプです。2in1式は、2本のエキゾーストパイプが途中で集まり、1本のサイレンサー空排気されるシステムとなっています。1本に合流することで互いの排気圧が干渉し合うため籠った音になるのが特徴です。2in2式は様々なものがあります。主な特徴は、2本のエキパイがそれぞれサイレンサーを持っているため開放的なサウンドを奏でる点にあります。この中で、マフラーの後端を斜めにカットしたスラッシュカットマフラーは、乾いたサウンドで重厚なサウンドを響かせるタイプのマフラーとなります。また、ショートショットスタッカードマフラーは、重低音の太いサウンドが特徴となります。

ハーレーのカスタムの魅力とポイント

世界には数多くのバイクが販売されていますが、その中でも、オリジナリティと圧倒的な迫力で他の追随を許さないとも言われるのがアメリカが誇るハーレーです。正式名称は生産を行っている会社名からとったハーレーダビッドソンで、昔からの変わらないクラシカルなデザインはいつの時代においても世界中のライダーの心を虜にしています。

そんなハーレーの最大の魅力として挙げられるのがカスタムです。ハーレーは創業から100年の歴史の中でカスタムカルチャーと呼ばれる独自の文化を築いてきたことで知られています。その無限とも称されるほど豊富な種類の専用のカスタムパーツは他のバイクにはないハーレーだからこその魅力と言っても過言ではありません。

フットボード

一般的にカスタムと言うと個人で行うイメージが強く、初心者などハードルが高いと感じて諦めてしまう人も多いのが実情です。しかし、前述したようにハーレーはカスタムも楽しみの一つという理由から専門の知識を持った正規ディーラーはたくさんいます。そのため、こうしたディーラーに相談することで誰でも世界に一つしかない自分だけのカスタムハーレーを手に入れることが可能です。

ハーレー

もちろん自分の力で一からの組み上げに挑戦する選択もあります。とは言え、全く技術や経験がない場合に失敗してしまうリスクがあるのは否めません。通常価格でも高額なハーレーでこういった失敗をするのが不安に感じるのであれば中古のハーレーを購入してカスタムの経験を積んでいく方法がおすすめです。

ハーレーのエンジン秘話「エボリューション」

ハーレーダビッドソンはアメリカを代表するバイクですが、そのエンジンは時代によって異なっており、その特徴を見るだけでも好事家の好奇心を掻き立てます。最新のエンジンを見るのも楽しいのですが、ここでは、ハーレー新時代の幕開けともなったエンジンであるエボリューションについて見ていくこととしましょう。

ハーレーのヘッドライト

ハーレーは1969年にAMF社に買収された後、障害トラブルが相次ぐ事態となり存亡の時を迎えました。そのような中で社内の有志がこのままではいけないと一念発起してAMF社からハーレー株を取得して経営を担うこととなりました。そのような新進気鋭の社員たちによって開発されたのが1984年に登場したエボリューションで、当時世界中を席巻しつつあった日本製のバイクに対抗すべく市場に投入されたものです。

エボリューションの特徴は、優れた耐久性を有しオイル漏れなどのトラブルリスクを最小限に抑えることに成功し、故障ありきだったハーレーのイメージを劇的に改善することとなりました。また、デザインもこれまでのハーレーのエンジンと異なりスクエア状のものとなっており、初心者にもなじみやすい形状となりましたが、これは一方でコアなファンからはハーレーらしさがなくなったという批判を浴びることにもなりました。

エボリューションエンジンは、誕生後も発展を遂げており、湿式クラッチやシリンダーヘッドからクランクケースまで貫通したスタッドボルトを採用するなど、より機能的で効率的なスペックを有するようにカスタマイズが加えられていきます。その進化は1990年代に入っても止まらず、1993年にはついにブリージングシステムを搭載するに至ります。

現在では生産が終了していますが、エボリューションエンジンの人気は根強いものがあり、今なお多くのファンがそれが搭載された中古車を買い求めるほどとなっています。